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no.78「採用基準」

 私は本屋が好きで、買う目的がなくても寄り道をすることがあります。最近は、当研究会を含め様々なコミュニティにより、経営や管理、教育などに興味を持ち、本屋さんに行ってもビジネス本コーナーに立ち寄ることが増えてきました。

 ホームページをご覧の方はお気づきかと思いますが、当研究会からもマネジメント本が出版されることになりました。一般企業向けのマネジメント本は多くみられますが、リハビリテーションスタッフ向けのものはあまりないのではないでしょうか?ご興味がございましたら、ぜひお手に取ってご覧頂ければと思います。

 

 …とここまでは宣伝でしたが、最近、ビジネス書として置いてある『採用基準』という本を読みました。題名からは、「どういう人を採用したらいいのか?」、反対に「どういう人になったら採用されるのか」といった人事や就職にまつわる本だと想像しましたが、実際には”リーダーシップ論”が書かれている本でした。この本で学んだことは、”チームのみんながリーダーである” こと。メンバーが異なる考えを持っていても、目標をしっかり定め、それぞれの異なる形のリーダーシップを取ることができたら、組織は良い方向に進むのだと思いました。日本に根付いているリーダーシップの概念が、現代社会で必要とされているリーダーシップではないこと、それが言語化されていて、非常に面白い本でした。

 

 またこの本には、リーダーシップには4つのタスクが必要と書かれています。そのタスクとは、①目標を掲げる、②先頭を走る、③決める、④伝える の4つです。私はこの4つのタスクは出来ているかなと内省しました。一つの組織または部署で目標を掲げること、率先して動くこと、リーダーとして決断すること、自分の考えやプランを周りに伝えること…私はどれも中途半端で出来ていませんでした。

 

 もうすぐ4月です。新入職者も入り、新体制になる職場もあると思います。私は来年度に向けて、まずスタッフそれぞれに役割を与えてリーダーシップを取ってもらうこと、目標を掲げることから考えていこうと思います。

2020年2月6日

T.K

 

[参考図書] 

伊賀康代:「採用基準」.ダイヤモンド社.2012

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