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コメディカル組織運営研究会

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no.2「奴雁」

平成25年8月6日に取りまとめられた、「社会保障国民会議報告書」が公表されました。(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokuminkaigi/pdf/houkokusyo.pdf

我々に関連の深い医療・介護分野の改革について21ページから38ページかけて記載されており、「望ましい医療」の実現のために現在の医療・介護提供体制改革に魂を入れることについて述べられています。今後進むべき方向性を確認する意味でもご一読をお勧めしますが、本文の内容はさておき、私は冒頭の「国民へのメッセージ」の中にある下記の一文に目を留めました。

~福沢諭吉は「学者は国の奴雁なり」と書いています。奴雁とは雁の群れが一心に餌を啄ばんでいるとき一羽首を高く揚げて遠くを見渡し難にそなえる雁のことで、学者もまた「今世の有様に注意して(現状を冷静に分析し)、以って後日の得失を論ずる(将来にとって何が良いかを考える)」役割を担う、という意味です。~

むむむ?「学者」を「管理者」「リーダー」に、「国」を「組織」に置き換えると、組織運営に通じるものがあるではないか!

勿論、管理者やリーダーは一つ上の段から見渡す人や、「俺についてこい」と引っ張る人、職員を後方から支えている人など、様々なタイプがありますが、それらの行動が一定の方向性を持たなくては組織が路頭に迷うのではないでしょうか。ダイナミックに変化する世の中で何を目指し、どこに進むのか、様々な情報を元に自分の組織に落とし込んで考える必要があると思います。

我々、コメディカル組織運営研究会の活動も、講演・グループワークで得た知識・思考を自分の職場に落とし込む事で初めて有益なものになります。皆様が奴雁となり、組織の発展に寄与できるよう今後も一緒に学ばせて頂ければ幸いです。

2013.9.17

H・M