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no.73「断る勇気」

 「ワークライフバランス」という言葉がありますが、あなたは仕事とプライベートを両立できていますでしょうか?

 

 経験年数を重ね、役職がついたりすると、やるべきことや任されることが多くなってくると思います。私も、一時期は「全部やろう!」と意気込んで、様々なことに取り組みました。とにかくできると思えることは、まず考える前にやってみました。

 最初のうちは、気合いと勢いで乗り切ることができるものです。しかし、少しずつ時間に追われるようになり、やりたいと思って始めたことも「やらなければ」と義務感の方が強くなっていきました。その結果、自分が何をしたいのか、しなければならないのか、わからなくなっていきました。

 

 どれも大事で選べない、というのは「非エッセンシャル思考」と呼ばれます。「どうすれば全部できるか?」と考えがちですが、すべてを優先することは、何も優先しないのと同じことになります。

 その反対となるのが「エッセンシャル思考」となります。それはたくさんの瑣末なものごとの中から、少数の本質的なことだけを選びとる、つまり「99%の無駄を捨て1%に集中する」考え方になります。ただ単純にやらないのではなく、優先順位を考え、自分で選択することが大切となります。「何をあきらめるか?」ではなく、「何に全力を注ごうか?」と考えます。

 

 やるべきことを選択するということは、何かを断るという選択もしなければなりません。周囲に認められたいという思いから、なんでも引き受けていないでしょうか?断るということは、悪いことだと思っていないでしょうか?ですが、最高の成果を上げるためには、断ることも必要となります。エネルギーを色々な方向へ分散させるのではなく、特定の方向へ集中させることが必要です。

 

 今、自分が何をやっているのか、本来は何をするべきなのか、わからなくなってきた時は、勇気と思いやりをもって「断る」という選択をしてみるのもいいかもしれませんね。

 

 2019年9月5日

 N.T

 

参考・引用文献

グレッグ・マキューン著,高橋璃子訳:エッセンシャル思考,かんき出版,2014年

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