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no.70 「5月病を乗り越えよう」

新年度が始まり早2ケ月が経過しました。

今年は新年度早々に10連休という大型連休や、季節の変わり目の激しい寒暖差のため生活リズムが崩れ、体調に影響が出ていませんでしょうか?

 

そしてこの時期、いろんな所で5月病という言葉を耳にする機会が多くなります。

春に入職した新人職員の方や人事異動で新たな環境に身を置いた方が、新生活に適応できず心身に変調があらわれる状態がこれに当たります。

 

先日読んだ「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由という本によると、真面目な性格の方、「他のみんなもがんばってるから自分もがんばらないと」と他人を基準にして仕事を進めてしまう方、自分はまだ大丈夫と考えている方などが、知らず知らずのうちにストレスに押しつぶされ、心身の変調をきたし易いなど紹介されていました。

何をストレスとして捉えるかは人それぞれですが、長期に渡り強いストレスに晒され続けると思考力を奪い、精神的に追い込まれ心の病気になる可能性は高まっていきます。

 

ストレス過多により心身の変調をきたした状態とはどのような状況を指すのでしょう?

本書によると①眠れない、②食欲がわかない、③仕事に行きたくない、④好きなことや趣味が楽しく思えない、⑤死について考えることが増えてきたという5つの項目のうち3つ以上当てはまるなら医療機関に受診した方が良いと言っております。また身体の丈夫な方、体力に自信のある方の方がストレスにより自分が追い込まれているかどうか自覚しづらい傾向にもあるようなので注意が必要とも言われています。

 

皆さんの周りにいる方で上記のような症状の方はいらっしゃいますか?

もしいらっしゃるようでしたら、まずはお話を聞いてあげてはいかがでしょうか。人はどんな状況にあったとしても、話を聞いてくれる人がいるだけで気持ちが落ち着くと言われています。ただ、「ちょっと休んだ方がいいよ」など詰め寄るような言い方をしてしまうと、相手にプレッシャーがかかったり、反発心が沸き上がったりしてコミュニケーションを遮断してしまう可能性もあるので話の中で誘導しすぎないよう注意が必要のようです。

 

働き方の多様化が謳われる昨今、何をするにも身体が資本になります。個々で処理できる仕事量に個体差があるのは当然です。無理を押して仕事に勤しみ、心身の健康を損なってしまっては元も子もありません。心身の健康を守るのは自分自身!常に前進するのではなく、時には勇気ある撤退も良いのではないでしょうか。

2019年6月3日

Y.T

 

[引用・参考図書]

汐街コナ,ゆうきゆう:「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由,株式会社あさ出版 2017

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