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no.104「精神衛生」

 新型コロナウイルスが蔓延し約2年半が経過しました。医療現場ではスタッフの行動制限や職場内での感染予防対策など様々な変化が起きています。それに伴い、スタッフの精神面への影響も多いと思います。また、新入職員の中には職場での環境に慣れずにストレスを抱えているスタッフもいると思います。

 私は、リハビリ部での労働安全委員という立場もあり、スタッフのストレスチェックや外部の相談機関の促しなどを実際に行ってきましたが、具体的なメンタルヘルスの指導については悩むことが多かったです。

 鈴木祐氏の「無」では、「すべての苦は自己にたどり着く」ことや自己により現実世界の出来事をより複雑にし、自身を傷つけていることが説明されています。その解決策として“結界”を作る方法が記載されています。著書での結界とは、安心感の演出を意味しています。結界を作る方法として、セット(個人の性格、感情、期待、意図などの状態)とセッティング(物理的、社会的、文化的な環境の状態)の2つのアプローチがあります。今回は外部環境のセッティングを整える方法を一部記載します。

 

【避難所を作る】

●セーフプレイスワーク:心から落ち着ける場所を想像し、その場所を観察し、徐々に細部まで意識をしていく。次に音や周囲の温度・湿度などまで詳細に想像する。最後に思い浮かべたイメージに点数を付ける。「全く安心感がない」なら0点、「心から安心感がある」なら100点を付ける。最終的に80点以上になるように、何度か繰り返していく。注意点として、積極的にイメージするのではなく、イメージが浮かぶまで待つことが重要。一度イメージを持つことで、職場などでもそのイメージを思い出すことで落ち着ける場所へ避難できる。

 

●ソーシャルサポートワーク:ネットワークリストの作成(親しい人、顔見知りの人、憧れの人、助けになりそうな人)を15名ほど挙げ、自身を中心とした4重のサークルに親密な人ほど中心に記載する。

記入を終えたら、①この中でどの人物ともっと時間を過ごしたいか?②親密な人と接触する時間を増やすためには何ができるか?③今の悩みや困りごとを相談できる人はいるだろうか?もしいない場合は、専門の組織や機関、自助グループに相談はできないか?の質問を紙に記載する。書いた紙は常に持ち歩きネガティブな感情がわいたときに見返すことで安心感を得られる

 

 現代の社会では、コミュニケーションが苦手なスタッフも多く、職場の環境の中で孤立するスタッフもいると思います。その際に、安心できる場所を作ることは精神衛生上有効ではないかと思います。困っているスタッフほど情報を得る力が残されていないため、上司や同僚から今回のような方法を教えてあげることも1つの方法ではないかと思い書かせていただきました。

 

2022年月6月6日

T・Y

 <参考文献>

鈴木祐:無.クロスメディア・パブリッシング 2021年

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