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コメディカル組織運営研究会

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no.122「チームビルディングにおけるエンゲージメント」

あけましておめでとうございます。

今年は新年から災害や事故があり、落ち着かない年明けとなっていまいました。被害を受けられた方が1日も早く穏やかな日々が迎えられますようお祈り申し上げます。

 

さて、私はこの研究会に初めて参加してから約10年経ちました。参加当初は、組織運営という言葉は、自分には遠いものと思っていました。当時は、職場にてスタッフ3人チームのリーダーを任される程度のもので、自分の中では組織運営をしているという実感はありませんでした。しかし、この研究会で定期的に勉強し、自分の職場を振り返り、さらに他の施設・病院の方々と話をすることで、組織とその運営について、新たな視点と視野が生まれたように思います。時代や世の中の価値観、教育が変わる中で、様々な世代が集まる職場をまとめていくのは難しいことです。今年も引き続き、様々のことを吸収していこうと思います。

 

 私は、最近チームビルディングについて学びました。「THE TEAM 5つの法則」という本には、チームビルディングの法則として、各々の頭文字を取って、A・B・C・D・Eの5つの法則が書かれていました。AはAim=目標設定の法則、BはBoarding=人員選定の法則、CCommunication=意思疎通の法則、DDecision=意思決定の法則、EEngagement=共感創造の法則です。その中でも個人的に興味が湧いたものが、Engagement=共感創造の法則です。簡単に言うとモチベーションです。

エンゲージメントを高める4Pというものがあり、それは、①Philosophy(理念・方針)、②Profession(活動・成長)、③People(人材・風土)、④Privilege(待遇・特権)、この4つです。一般的な企業は、どれかを戦略的に押し出し、いわゆる「売り」にすることで、世の中に企業イメージをつけていきます。就活生にもわかりやすく、いずれかに興味や共感を持って就職するのだと思います。我々の職場や職種は、4つのうちどれがエンゲージメントを高めているのでしょうか?「Profession(活動・成長)」や「People(人材・風土)」が多いのではないかと想像します。医療者は一種の職人であり、日々進化する医療を学び、技術を高めなければなりません。私の職場に就職する新人さんも、「学びたい」「成長したい」「○○さんと働いてみたい」という動機で入職しています。

では、組織運営側、教育者側の私たちができることは何でしょうか?上記の4Pはどれも大事ですが、まずは理念・方針を打ち立てることが最優先だと思いました。組織としての理念・方針、目標を立てることで、スタッフに同じ方向を向かせ、心理的安全性の保たれた発言しやすい風土のある組織を作り、スタッフ一人ひとりが成長できる環境を作る。言葉に表すのは非常に簡単ですが、今回この本を読み、チームビルディングを学び、「どのようなチームを作りたいのか」という方向性と目標が、その後のすべてを動かすと感じました。規模が小さいチームでも大きいチームでも、まずは目標を作って、自分にできることから取り組んでいこうと思いました。

 

今年も、本研究会をよろしくお願いいたします。

 2024年1月11日

C.K

 

引用文献:麻野耕司「THE TEAM 5つの法則」幻冬舎

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