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no.96「「報連相」を誰でもできるためのヒント」

 臨床実習でも職場でも、うまくいくいかない状況に陥っている原因は、コミュニケーション不足であることが多い。このコミュニケーション不足の中でも代表的なのが、「報連相」である。

 臨床実習では、SVは「報連相ができない」と実習生を評価しているし、実習生は「報連相には気を付けています」「どこまで言うべきかわからなくて…」となりやすく、職場のことで悩んでいる職場の上司やリーダーの人からは、「報連相してほしいことほど、してくれない」と聞くことが多い。

 さて、この「報連相」、当研究会のスタッフコラム№87「報連相」から「ザッソウ」にて、コロナ禍や業務の効率化の追求によるコミュニケーション不足を解消するためのヒントとして、「ザッソウ」という「雑談+相談」と「雑に相談する」を2つの意味をもつ方法を紹介されている1)。今回は最近、私自身の周りで起こった、「報連相」問題を解決するために手に取った『職場の問題地図』2)を読んで、解決のヒントを得たことや振り返りの良い機会となったので、整理して、表にまとめた。

 いかがだろうか。「報連相」問題の原因は、この表でチェックが入らない項目となり、そこを改善すれば、かなりの確率で、まず、双方の行き違いがなくなると考えられる。そして、臨床実習や新人教育の際にも最初にこれらの項目について確認しておけば、誰でも回数を重ねるごとに必要十分な「報連相」ができるようになると推察される。

 また、前述のスタッフコラム№87の中で「なぜ『雑談+相談』かというと、雑談があることで相談のハードルが低くなり、人間関係が構築されやすくなることで、心理的安全性が高い環境を作ることができるからです」と述べられているが、『職場の問題地図』においては、表の<上司の行動>⑤部下の発言の復唱+自分の感情や相手の感情を示す一言を添える、について「このひとことがあるだけで、相手は安心しますよね。『あなたに報告してよかった、これからもしっかり報告しよう』と思うようになります」と間接的に心理的安全性について述べられている。このことから、「雑談+相談」において、相談の部分で、表の項目に留意して、報連相が実行されれば、さらに報連相を実施する側の心理的安全性が高まり、「雑談+相談」の効果も高まると推察される。

 最後に、今回私自身の周りで起こった、「報連相」問題はまさにこの<上司の行動>⑤がスッポリ抜けていたことによる問題で、それがわかり一気に解決し、めでたしめでたしとなった。

 

2021年8月2日 

Y.I

 

<引用・参考文献>

1)コメディカル組織運営研究会:スタッフコラム№87「報連相」から「ザッソウ」

2)沢渡あまね:職場の問題地図~で、どこから変える?残業だらけ・休めない働き方~,2016,技術評論社

 (本書は、1丁目から11丁目まで11個の職場の問題を取り上げて、その原因を図解し、解決策が提示されている。それはまるで問題という症例の統合と解釈を読むようであり、「報連相」問題は3丁目であったが、他の住所(笑)も大変興味深かったので、是非、機会があれば手に取って、問題のある〇丁目を散策していただければと思う。)

3)コメディカル組織運営研究会:スタッフコラム№95沈黙の組織を超え、心理的安全性を高めるには

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