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no.16「書籍紹介−カモメになったペンギン−」

−氷山が溶けている。もうすぐ崩れるぞ!!

 「カモメになったペンギン」は、自身が住む氷山の危機にいち早く気づいた一匹のペンギン、フレッドが4人の仲間と変革を成し遂げる物語です。有名な著書なので、ご存知の方も多いかも知れません。

 筆者であるジョン・P・コッターは、ハーバード・ビジネススクールの松下幸之助寄付講座リーダーシップ教授であり、著書「企業変革力」(日経BP社刊)は同種の書籍の中で、長い間ベストセラーになりました。彼は同書で以下の八段階プロセスを提唱しています。

 

   危機意識を高める。

   変革推進チームを作る

   ビジョンと戦略を立てる

   ビジョンを周知する

   メンバーが行動しやすい環境を整える

   短期的な成果を生む

   更なる変革を進める

   新しいやり方を文化として根付かせる

 

 本著はこれら8つのプロセスを寓話に散りばめて、描かれています。組織で企画に取り組む際に、この八段階のプロセスに落とし込み分析することで現状を打破できるヒントが得られるのではないかと思います。

 個人的に興味深かったのは、「②変革推進チームを作る」プロセスです。コッターは変革を進める上で、リーダーシップ、信頼性、コミュニケーション、専門的知識、分析力、危機意識に優れた少人数のメンバーでチームを構成すべきであると述べています。これは、第4回当研究会(2013.12)で宮下篤志先生にご講義いただいた「パイロットチーム」をつくることと同義であると感じ、やはり変革を進める上で、まずは少数精鋭の強力なチームを結成することが重要であると再認識しました。(物語の様に、異なる長所を持ったメンバーが集まることは、ほとんどないと思いますが…)

 他にも変革を阻むペンギン「ノーノー」の存在とその対応など、現場で変革を進める上でのヒントが多く散りばめられた良書です。個々の性格がうまく表現されたペンギンのイラストも大好きです。1時間弱で読めることから、是非読んでみてはいかかでしょうか?

2014.12.4 R.T