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no.32「社会人基礎力」

 もうすぐ4月を迎えると、初々しい新入職員が入職する職場も多い事でしょう。新入職員に成長してもらいたい!でも、指導者が気合を入れ過ぎると新人がつぶれる!という経験はございませんか?その際に指導者が教えているのは専門職としての技術でしょうか?仕事に対する姿勢でしょうか?

 

 リハビリテーション専門職の分野では数多くのセミナーや講習会が開かれ、内容はさておきoff‐JTは広く選択できると思います。しかし、技術は一朝一夕に身につくものではありません。一方で仕事に対する姿勢はその後の人生において成長するための基礎となるものであり、就職先のOJTによって培われるものであると思います。そこでOJTを進める際には経済産業省が2006年から提唱している「社会人基礎力」を参考にしてみてはいかがでしょうか?

 

 「社会人基礎力」は「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」です。それぞれの能力要素は「前に踏み出す力」は主体性、働きかけ力、実行力とされ、「考え抜く力」は課題発見力、計画力、創造力、「チームで働く力」は発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性、ストレスコントロール力といった12の能力要素からなります。

 

 新入職員にとっては他職種や患者・家族からの信頼を得ることが社会人として認められるための第一歩ではないでしょうか。学校教育では学ぶべき知識が増える一方で、社会人教育を行う余裕がない中、OJTによる社会人基礎力向上は益々必要性が高まると感じている今日この頃です。指導者は目の前の技術に固執することなく新入職員の支援をしていきましょう。管理者は最終的な責任を持つことを覚悟したうえで、重箱の隅をつつかず、指導者の支援をしましょう。

 

2016年3月2日

H.M

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