最近、職場でこんな場面が増えている気がします。
「どうしたらいいですか?」と判断を委ねてくる後輩。
「それって意味ありますか?」と無駄を嫌う発言。
細かいルールや前提を確認しないと動けない様子。
一方で、中堅である私はこう思ってしまいます。
「ある程度は自分で考えて動いてほしい。」
「臨機応変にやってよ。」
さらに上の世代を見ると、「まずやってみよう」という空気もある。
そして、ふと疑問が湧きました。これは世代間ギャップなのか?
今の若い世代は、ルールがないと動けないのか?コスパやタイパばかりを気にしていないか?
この何とも言えない違和感について、私はchat GPTに相談してみました。ChatGPTはもちろん全て正しい情報ではないと思いますが、ひとつ腑に落ちた視点がありました。
問題の本質は“世代の性格ではなく、どこに安全を求めるか”の違いだということ。
上司世代:「自力」や「経験」に安全を求める
中堅世代:「関係性」と「実力」のバランス
若手世代:「明確なルール」に安全を求める
私は上司世代の考えは理解できるところがありますが、若手世代に対しては理解しがたい場面もありました。なぜ、若手世代はルールを求めるのか。背景には、育ってきた環境の違いがあるようです。この世代は、SNSとともに成長しています。発言や失敗は簡単に記録され、拡散される。コンプライアンスやハラスメントへの意識も高まり、正解を外すことのリスクが大きくなりました。その結果、判断を誤るくらいなら確認する、無駄なことは避ける、責任の所在を明確にする、といった行動になるようです。
一方、中堅世代は、ある程度アナログな人間関係の中で育ち、無駄に見える時間や遠回りの価値を体験的に知っています。飲み会や雑談、非効率な調整の中に、後から効いてくる関係性の価値を見出しています。
さらに上司世代になると、不況や厳しい職場環境を経験している分、“とにかくやる”、“自分でなんとかする”という耐性が強い傾向があるようです。
つまり現場では、
上司:「まず動け」
中堅:「段取りを整えたい」
若手:「ルールを確認したい」
という、異なる“安全装置”が同時に作動している状態になります。このズレが、摩擦やストレスの原因になっているのだと思います。
では具体的にどうしたらよいでしょうか。私が読んだ本にはこのように書かれていました。
多様な人材と働き方がある中で重要なのは、一人ひとりの力を引き出す仕事のアサイン力であると。
スタッフに仕事を渡す時は、WhatとHowだけでなく、“Whyを伝える”ことが重要だそうです。さらに、本人の強みや期待とともに伝えることが大事で、それが本人の動機づけにつながります。例えば、「売上を〇%上げてほしい」ではなく、「こういう人材になってほしい」「強みを活かして、こういうマインドや能力を身に着けてほしい」と伝える。”仕事を振る” から”仕事を任せる” に変えていく必要があります。
また、“ルールとセットで権限移譲する”ことが重要だそうです。スタッフができる範囲を明言し、依頼した側はフォローやフィードバックを行い、仕事を丸投げにしないこと。例えば、「ここまでは守ってほしい。ここから先は任せる。最終責任は持つ。」と伝える。自由だけでは不安、ルールだけでは動けない。その間にある“安全付きの裁量”を設計することが、これからの現場では重要になります。
世代間のギャップはなくなりませんし、今後も拡大していく気がします。しかしそれを「能力差」ではなく、「前提の違い」として捉えられるかどうかで、仕事のしやすさ、職場の動かしやすさは大きく変わると思います。そしてそれは、後輩を育てることにもつながると思いました。
2026.5.7
C.K
引用:「上林周平:人的資本の活かし方」
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