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no.148「管理職1年目 -スタッフとの面談を通して気づかされました-」

昨年度、私は管理職に昇格し、人事考課をする立場となりました。

自身の職場は、「今のままでいい」「変わりたくない」という空気があり、若手は「新しいことに挑戦したい」「もっと学びたい」という熱い想いを持っており、そんな若手の「やりたい」という芽を摘んでしまっているように感じており、私が管理職となったことで、彼らに何をしてあげられるのかを考える1年となりました(そもそもコメディカル組織運営研究会に興味をもったのも、それが目的でした)。

 

組織を動かすには、「まずはスタッフ一人ひとりの「人となり」を知る必要があるだろう」そう考えた私は、業務の合間に時間を割いてもらい、毎月の個人面談を始めることにしました。「忙しい臨床業務を止めてまでやることなのか」、「また仕事が増えた」と思われないかなと最初は不安でした。実際、面談を始めてもしばらくは表面的な業務報告だけで終わってしまうスタッフも多く、「私は部下のことを分かっていないな」ということに気づかされました。そこで、コラムno.87「ホウレンソウ」から「ザッソウ」へ を思いだし、全スタッフと ”雑談” ができる仲にならないとなぁと考えるようになりました。そんなある日の面談で、私はあえて業務とは直接関係のない質問を投げかけてみました。「大勢の人の前で話すのは好き?」と。すると、いつも「大丈夫です」ばかりだった部下の口から、「実は学生時代、英語スピーチのコンテストに出たことがあります。人前で話すのは、嫌いじゃないです」という言葉が聞かれました。さらに話を聞くと、彼女は学生時代に私と同じ大学を目指していたことを知りました。20歳近くも離れているスタッフとの面談は、なかなか難渋していましたが、”同じ大学を目指していた” という共通点が少し距離を縮めてくれました。彼女が人前で話すことに抵抗がないことを知ることで、チャレンジさせてみたい業務内容も変わりました。

 

ここで書籍を一つ紹介します。「女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書」。ここでは、プライベートも含めたキャリアについて対話(1on1)することの目的や方法について書かれています。私も今年度の面談をする中で取り入れていきたいと思いました。

 

最後に、「変わりたくない」という風土の壁は、まだ厚いかもしれません。でも、こうした対話の積み重ねによって、全てのスタッフの「得意」や「背景」を深く理解することで、スタッフが輝ける場所を用意してあげられるのかなと考えています。4月になり、2名の新人が入職してきました。管理職2年目の今年度も一人ひとりとの「毎月の面談」を継続していきます。部下との対話を通じて、より良い組織づくりに努めていきたいと思います。

 

2026年4月13日

O.H

 

<参考文献>

池原 真佐子:「女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書」、日本実業出版社 2023

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