コメディカル組織運営研究会
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今年度グループ病院内にて、人材確保の観点より業務効率化の取り組みによって生産性を高めることになった事例を共有することになりました。職員の業務効率化を図り、生産性を上げることは、組織の成功において、重要な役割を示す1つになります。スタッフの仕事の生産性については、単位数や残業時間等で把握していますが、管理者の仕事の生産性を考えた時、はたして何を組織に生産性を生んでいるのか、成果を生み出している感じがつかめませんでした。
今回、管理者の生産性は何をもって測れるのか調べてみました。
1.目標達成度
管理者が設定した目標に対する達成状況を測る指標です。目標が具体的で測定可能であるほど、達成度の評価がしやすくなります。SMART(具体的、測定可能、達成可能、関連性、時間軸)の原則を活用することも例として挙げられています。
2.業務効率
タスクの完了までの時間やリソースの使用効率を測定します。効率的に業務を進めることができれば、生産性が高いと評価されます。計画的なスケジューリングや、適切な業務委譲が生産性を高めるための要素であると言われております。
3.チームパフォーマンス
管理者のリーダーシップの下、チームがどれだけ効果的に業務を遂行できているかを評価します。チームの成果や成果物の質、納期の遵守などが含まれます。
4.従業員満足度
管理者のリーダーシップやコミュニケーションが、チームの士気や満足度に与える影響を測ります。従業員満足度調査やフィードバックがこの指標に該当します。
5.業務の問題解決能力
問題発生時、迅速かつ効果的に対応できる能力を評価します。問題解決のスピードとその結果、解決策の質が指標となります。
6.リソースの最適化
人材、時間、予算などのリソースをどれだけ効果的に配分し、最適化できているかを評価します。
7.イノベーションと改善
新しいアイデアの提案や業務改善の取り組みの頻度とその成功度を測定します。持続的な改善を促進する能力も生産性の一部となります。
今回、管理者の生産性を客観化することで、管理者として生産性を認識できていない項目があることが明らかになりました。自身の課題としては2.業務効率ですが、自身が今どのような業務を担っており、緊急度や優先度を踏まえスケジュールが立てられていないことが、組織の生産性に影響することになることを意識して取り組まなければならないと認識しました。定期的に確認し、生産性を維持、向上できるよう取り組んでいきたいと思います。
2024.9.7
N.K
参考資料
生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの 伊賀泰代 ダイヤモンド社
現場が「1日18単位」の呪縛から解放される日:日経メディカル (nikkeibp.co.jp)
管理者の仕事の生産性について | 『日本の人事部』プロフェッショナルコラム (jinjibu.jp)
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