コメディカル組織運営研究会
事務局
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札幌で訪問看護ステーションを経営していますR・Tと申します。弊訪問看護ステーションもおかげさまで5年目を迎えることができました。これもひとえに、地域の皆さまや関係者の皆さまのお力添えのおかげと感謝しております。 前回のコラムでは診療報酬・介護報酬改定について触れましたが、今回はもう少し日常的な「組織運営」についてお話したいと思います。
私はどちらかというと、非常に合理的で効率を重視する人間(効率厨)です。無駄な会議はなるべく避けたいですし、社内SNS(弊社はSlackを使っていますが、Microsoft TeamsやChatworkを使われる事業所も多いですかね?)で完結できることは、極力そこですませるスタイルでした。 しかし、そうしたやり方を続けていく中で、私自身と現場を支えてくれているスタッフとの間に、微妙なズレや意思疎通の難しさが出てきました。
そこで導入したのが、運営会議とは別の「1on1」です。これはあえて議題を決めず、コミュニケーション自体を目的とした時間と位置づけています(単なる雑談にはならないようにしていますが、雑談を禁止もしていません)。課題解決を目的にしていないため、具体的なアクションにつながることは少ないですが、スタッフの状況を把握する貴重な場になっています。元気がない日、逆にとてもはつらつとしている日、その人の思いや「こうしたい」という気持ちに耳を傾ける機会になっているのです。
意外に感じるのは、話の内容よりも「面と向かって話す」という行為自体が、関係性の安定化に大きな役割を果たしているということです。これまで「結論から話す」「要点を押さえる」といった合理性を重視してきましたが、時にはそうした「ゆっくり」としたコミュニケーションを意識的に持つことが、組織全体の信頼関係や空気感を大きく左右すると実感しています。
コメディカル組織の運営においても、効率化とコミュニケーションのバランスをいかに取るかは、常に考え続けるべきテーマだと感じています。組織は「人」だということを痛感する毎日ですが、これからも「人」を中心に据えた運営を模索していきたいと思います。
2025.8.7
R・T
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