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コメディカル組織運営研究会

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no.13「『コミュニケーション』の整理」

 組織構築に少なくとも必要な3要素は「共通の目標」「意思伝達(コミュニケーション)」「協働の意欲」であるといわれています。組織運営やマネジメントについて議論していると「やっぱりコミュニケーションは大事だよね」と結論付けられることが多々あると思います。しかし、その結論は具体的でなく、客観性に乏しいと感じるのも事実です。

 何か解決のヒントはないかと思い「経営学入門〈上〉:榊原清則」で述べられている「コミュニケーションの方向」について、垂直方向と水平方向を意識してまとめてみました。

図:コミュニケーションの方向

 

この関係図の中で、①フォーマル・インフォーマルの区別や、フォーマル・コミュニケーションの類型(チェーン・ホイール・全方向)を確認し②チャネル(facetoface、電話、e-mail、メモや手紙、書類)による情報のリッチネス(豊かさ)を判断し③非言語コミュニケーションでアイコンタクトやジェスチャー、間のとり方などを検証すると、何となく使っている「コミュニケーション」について、漠然としたものから一歩議論が進むかもしれません。

例えば、情報が伝わりにくいと感じる場合は伝えるべきルートが明確になっていないのかもしれません。または、コミュニケーションの類型が現場にマッチしていないのかもしれません。また、書類やメモを渡すだけの場合と、渡しながら口頭で伝える場合では情報のリッチネスが違います。

多くの組織で悩ましい問題となる「コミュニケーション」について、微力ながら解決の種となれば幸いです.

2014.9.3     HM