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学術集会の案内

第8回学術集会

第8回学術集会 抄録

教育に難渋したスタッフについての事例報告

~管理者としての関わりを通じて~

セコメディック病院 吉田智貴

【はじめに】

 理学療法士国家試験の累積合格者数は、10年前は合格者数が約7万人、年間約8千人の理学療法士が誕生している。現在は合格者数約17万人、年間合格者も1万7千人と急増している。数多くの理学療法士が誕生している中で、臨床現場では日々スタッフ教育に追われている現状にある。

 今回、新人からスタッフ教育を行い様々な問題点や対応について、中間管理職の立場としての関わりを事例報告としてまとめたので報告する。

 

【問題事項】

①理学療法評価・治療ができない

②理学療法治療プログラムが作れない。

③コミュニケーション障害による患者の担当変更

④他職種からの面談時や業務内容に関するクレーム

⑤理学療法治療による患者からのクレーム

などの問題が約3年間で数多くみられた。

 

【問題解決方法】

上記問題事項に対して、中間管理職として教育システムの立案、実施、結果の見直しなどを行った。

①及び②に対しては現状分析を行い、難易度設定を行い指導した。

③④に関しては、主にコミュニケーション面の問題が分析して挙げられた。コミュニケーション面について個人面談を問題発生時に行い、他者の考えや想いなどを事細かに説明し経験学習できるように指導した。また、他職種への業務負担に関しては、管理職が修正・指導を行うようにシステム化した。

⑤治療内容に関しては、週1回のミーティングを行い治療内容の確認、修正をチームスタッフ全体で行い指導した。

 

【まとめ】

 これまでもスタッフ教育を行ってきたが、当院新人教育期間では収まらず難渋したスタッフははじめての経験であった。スタッフは現在も指導を行いつつ、臨床業務を行っている。管理者として、理学療法士の質の担保の為にも教育体制の充実が必要不可欠であると考える。

 

組織のニーズを部門に反映させる取り組み

いちはら病院 森田英隆

【はじめに】

目標管理が組織の成果につながるためには、組織の目標が示され、所属部署や個人の目標設定に反映される必要がある。今回は多施設を運営する法人・企業(以下、グループ)における目標設定の取り組みの紹介とともに、システム構築前後の職員アンケートの変化についても報告する。

 

【方法】

グループの目標を設定し、多施設(病院、介護老人保健施設、グループホーム、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム)、各部署、個人の目標との関係性を見える化した。また、目標記入のフォーマットを作成し、施設および部署単位での記入を義務付けた。

2017年度と2019年度に行ったグループ全職員アンケートの結果から、組織の方針や目標に関するフリーコメントの変化について確認した。

 

【結果】

2018年度は新設された2施設を除いて、全施設、部署で目標設定がされた。2019年度は全ての施設に加え、各部署の実態に応じた目標設定範囲の細分化が図られた。リハビリテーション部門においては、2018年度は役職者による環境適応型のプログラムを活用したワークショップにて目標を設定し、2019年度は前年度を踏襲しつつも、医療保険分野と介護保険分野における細分化が図られた。

アンケートにおいて、2017年は「方針が不一致」「意見や考え方が一致してない」といった意見が散見されたが、2019年は類似する意見が出なかった。

 

【考察】

各部署における目標設定がグループの目標を前提に現場に即した形で細分化したことは、抽象から具体への良好な変化であり、個人目標設定を自分事として行うことに繋がったと思われた。アンケートの結果からは組織全体の目標を各部署、個人に浸透させる取り組みが組織に対する職員の意見に影響を与えたと考えられた。

 

当法人における新人教育システムの見直し

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院

リハビリテーション部 近藤千雅

【目的】

当法人では、既存の教育システムに則り、各関連病院の裁量で新人教育を行ってきた。しかし、養成校の教育の変化や、病院や指導者間による教育方法の違いから、法人内で統一した教育がなされていないことが問題視されるようになった。そこで、法人全体で教育システムを見直す機会を設け、再構築を行ったので報告する。

【方法】

2018年3月、当法人リハビリテーション部門に所属する全職員75名に対し、既存の新人教育システムについての意見を質問紙にて調査した。調査内容は、1.座学の勉強会のあり方、2.症例報告会のあり方、3.新人に必要な教育・指導について、であった。回答の中で、「新人教育について話し合う機会を持ちたい」という意見が多かったため、中堅以上の理学療法士(以下PT)のチームにて、既存の教育システムの問題点の抽出と改善策の立案を目的とした定期的なミーティングを行うこととなった。

【結果】

以下の3つの問題点を挙げ、改善策を検討した。

一つ目に、座学の勉強会や症例報告会について内容や難易度が定まっていない点が挙げられた。そこで新人勉強会管理係を新たに設置し、内容について検討した。

二つ目に、指導者の経験に基づいた指導や評価がなされている点が挙げられた。そこで新人・指導者が共通認識でき、臨床での到達度を明示できる評価指標として、自己・他者評価が可能なチェックリストを作成した。

三つ目に、ジョブローテーション毎に指導者が変更になり、教育に一貫性がない点が挙げられた。そこでOn-The-Job Trainingでの指導者の他、1年を通したメンター的指導者制を採用した。

【考察】

今回、法人全体でミーティングを行い、教育システムについて見直すことができた。本教育システムの成果は今後調査し、修正していく必要がある。

 

学術集会について

【対象】

コメディカルであればどなたでも参加可能!

 

ex)リハビリ、看護師、薬剤師etc…

 

組織運営でお困りの方、管理職の人脈を形成したい方などにオススメです!

【学術集会のコンテンツ】

 学術集会は3つのコンテンツで構成

一般」から「具体」への流れ

 

 ①「特別講演」

 →一般的な経営理論や企業での取り組みに

  関する講演

 ②「講義」

 →医療・介護現場に当てはめた講義

 ③「研究発表」

 →医療・介護現場における理論的研究/実証的研究/取り組みについての事例報告

【特別講演】

一般的な経営理論や企業での取り組みに関する講演を行います。

講師は医療・介護業界とは、違う分野の講師をお招きすることがあります。

【講義】

経営理論などを医療・介護現場に当てはめて講義を行います。

講師は実際のミドルマネージャーなどに依頼しております。

【研究発表】

医療・介護現場における理論的研究、実証的研究、取り組みについての事例報告などを行います。

医療・介護の学会発表と異なり、発表20分、コメンテータからのコメント5分、フロアからの質疑応答15分の計40分で行われます。

現場で感じていることをアウトプットする場です。

【学術集会後は懇親会も】

 学術集会後は懇親会を予定しており、現場で生じた問題や組織運営方法などについても、ざっくばらんに話すことができます。

日曜日開催ですが、懇親会は19時か20時までなので、次の日に勤務がある方も安心です!

途中退席もOKと、非常に参加しやすい懇親会です。

第7回 学術集会の詳細が決まりました!

皆様の参加を心よりお待ちしております!

 

日時:平成30年10月21日(日曜日)10:00開始予定

 

会場:立教大学池袋キャンパス12号館地下第1・第2会議室

 

参加申し込みはこちら